閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

西之島の暗礁図+H250903のLandsat8画像

本日紹介するのはこのブログのメインコンテンツ、西之島の海底地形です。といっても頂上付近の水深50m程度のごく浅い部分のことで、主題は暗礁図というところです。

最近はこれにねちこく取り組んでいたが、とりあえずは記載漏れがない状態と思う。

背景はH25.9.3のLandsat8 の画像で、国土地理院からです。等高線は主に日本水路協会西之島 (海底地形図)を参照しています。

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 西之島の周囲浅い部分にはサンゴ礁ではなく、溶岩流の痕跡が暗礁となっているのですが、これが波の静かな日は海中に透けて見える。最近は空中写真がたくさん閲覧できるようになったので乱反射のない画像を組み合わせて確認した。なのである程度の精度で誤解を排除して図にすることが出来たかと思う。

ここで背景の Landsat8画像ですが、国土地理院に使用されているH25.9.3の画像だけが、なぜか海底地形をよく反映した色合いに仕上がっている。なもんだから図のように等高線を当てるとまあなんという事でしょう、水深30~40m辺りまでは特徴的な色合いに表現されている。

とすると海中でどころか宇宙から観測しているのだから、この時の海水の透明度は水深40m以上か。Landsat8はBANDも増えたらしいし視力?が高まっているとはいえ、きれいなものだ。

暗礁図を主体に見ると西之島旧島の西側には海中の等高線が少しおかしいと思うところがある。諸分図の値と見比べて空中写真から確認できる暗礁形状はおそらく水深15~20m程度までだろうが、表示は40mを超えたりしている。

今後は多少アレンジした等高線を使用するつもりだ。

 

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LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.