閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

EO-1衛星撮影による西之島H270106

 

 ともあれ!西之島は?美しい・・。

 さて新年も1/2に西之島を撮影したEO-1。1/6にも日中撮影を行っていました。

 USGSの画像を見ると1/2も1/6も晴れ間の方が多い天候でしたが、すっかり西之島は雲にマンマークをべったりと付けられているようで、年末の撮影辺りからいい動きをしているんですがニュースという結果に結びついていないようです。

 西之島周辺には島がいない完全な1トップだから、まあ雲側としてはマークは簡単でしょう。だがランドサットの撮影時刻はほぼ分っているのだから、西之島には雲の裏へと、抜け出す動きが求められますねー。動き出しが肝心です。

 しかしながら西之島も噴火以来休みなくここまで来てますから、ここらで島をもう一枚増やして2トップにするのも有りでしょうか。ポジションは西之島南海丘付近で鉄板でしょう。

 最近はキーパーのオーバーラップからヘッド一発、昇格を決めるというのもありますからね、パワープレーも捨てたものじゃあありません・・・っていや何の話だっけ。

 まずはEO-1衛星の撮影したH26/1/6の画像で、B10赤、B9,B8緑、B4減算、B2青、B1加算です。スケールは10m/picです。

f:id:gravireyossy:20150111171130j:plain

 中央火口付近に光点が、やはり北東向きに並んでますね。

 

画像が散発的でしたから、今回はまとめを行って判読します。

続きますよ。

 位置合わせ

画像には南アゴの海岸線が見えてますので、位置合わせは此方で行いました。

f:id:gravireyossy:20150111171227j:plain

 海岸線はH26/12/24海保からです。

今回は単発的部分的な画像が続きましたので、3つの時期をまとめてみました。

塗りつぶしのない矢印とその範囲はH26/12/10の地理院以来、H26/12/24海保データで新しく流れた溶岩流です。

塗りつぶしの矢印は、1/2と1/6の画像から拾った流れです。特に1/6の画像の北東部分の輝きは溶岩流出口と考えてます。

 

 背景の島と地形に赤色立体図を置いてデータを集積し判読をしました。引用は下記千葉先生の画像掲示板からで、多少画像を回転してあります。

ある火山学者のひとりごと

f:id:gravireyossy:20150112101935j:plain

 赤色立体図(2014©アジア航測㈱)

 判読です

 中央火口位置に今回光点が見えたことで、丈予富士は山体の崩壊とまでは行っていない。北東にできた光点はおそらく溶岩流出口となったところだろう。

 この溶岩流出口から7月の第6火口に向かって溶岩が流れたと思われるが、北側の三角浅根行き溶岩トンネルの開口による埋め立てが、東耳で12/24に観測されていて、この先端部分の可能性もある。いずれにせよ東耳地区付近は、ほとんどが2回目の溶岩で覆われた。

 1/2の南火口丘付近の光源は、溶岩流ではなくて火砕物だと思う。

 ご神体付近は新しい溶岩の動きが生じているが、流れの大きさは不明。

 北西の海王暗礁付近は1/27相変わらず活発だ。

以上です。

 使われている地名については過去記事の地図を参照ください。

 

 

 

 さて明日はランドサットが日中撮影という事です。西之島は無事にフリーとなってくれてると信じます。

 

 コメントウなどどうぞ

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.