ランドサット8の捉えた夜の西之島H270405
夜の西之島には綿毛が舞い降りることもあるとさ
なかなか火口が見えない画像が続いていた西之島。
今回もランドサットの西之島画像は速報してましたが、噴煙続きだった最近の傾向がそのまま、今回も西方向が噴煙のような感じだ。天候的にも薄曇りだったようで、天候も含めた全体像も自分には読みにくい。
高温の指標としているB5はQGISで読んでも全く輝いていないなどデータ上も薄いので、いつもより輝きは強調して処理しています。
下の画像はイママデ風夜間イメージ。バンドはB7赤、B6緑。10m/PIC。
光点がわずかに見えています。赤外線の火映が上空にもあって、雲を照らしているようです。
ここでTIRSを入れてみます。バンドはB11ネガポジで青、B7赤、B6緑。10m/PIC。
TIRSはなかなか画像のシマシマノイズが取れません。雲も薄かったらしく、明るい青は雲なんですが全体的にぼんやりしています。
気を抜いてみると、なんだか西之島に舞い降りた綿毛のようですね。
こんなところまで来てしまいましたか~。
位置合わせに進みます。
ランドブラウサーからGeoTIFFを取得
さてこちらはランドブラウザーのメニューから直接DLしたB7画像を利用。今後速報を出すにはここを利用したいと思ってる。
B7の高感度赤、B7ノーマル感度緑、背景は3/1国土地理院の赤色立体図。
ついに見えそうで見えない感じのまま、ランドサットウィーク終了。
次回は4/14の夜、かな。
判読です
雲が薄めで活動は確認できましたが、見える部分でも全体に輝きが弱く判読が困難な状況とおもいます。
だがB6が光る黄色の部分は高温であると考えると、これは北東部の溶岩流が三角浜方面になんだかゆっくり進んで行っている。進みが弱いのは、他の方向にも溶岩が広がっているからかもと想像。
火口の位置は知りたかったが、今回は読めませぬ。ムリして言えば流出口は火砕丘の北北東だと思う。
ごいさんの質問にもありました西之島の活動状態概況ですが、ここ最近1週間のランドサットの撮影の噴煙の濃さ等から、現在活動は活発状態と判断します。
新展開の度に標高を上げてきた西之島のスコリア丘、丈予富士ですが、大きな成長が起きている可能性もあり、小笠原で空震が確認されていれば、その可能性はさら高まると思っています。
でかいこと言ってみた。どうかな?
ランドサットエイトウィークエンドナイト
ちなみにley-lineさんの質問にもありますランドサットウィーク。これはランドサットが西之島を1週間のうちに夜昼夜と集中的に3回撮影すると、お次の撮影は9日後にる事を指して呼んでいる名称です。その間自分が寝不足だったりソワソワしていることを周囲に知られてはいけません。
この辺りは西之島ウォッチャーの人は知っていると思いますが、数少ない定期的西之島情報であるランドサットの画像は産総研のランドブラウザーか、ランドサットを楽しもう倶楽部の西之島特設サイトに載る画像がニュースとして最速です。
H27/4/5の夜間画像はこちらです。TIRSの熱画像ですね。
http://landsat8.geogrid.org/public/nishinojima/2015.html
ランドブラウザーは西之島以外もシームレスにデータを探せますよ。
LandBrowser
ここでメニューのWCSのボタン などから手に入るTIFF画像は16ビットなので、いわゆる画像ソフトでなく、QGISやGRASSGISなどのGISソフトなら読めます。使いたいバンドだけをDL出来る為、仕事が早いかと。
Archiveの ボタンからは全バンドの全範囲のデータがDLできます。昼間は700MBくらいあります。
ちなみに最初に夜のランドサット画像を処理したのがこちらで
で、ランドサットの周期性にやっと気づいたのがこちらの記事。
この頃の記事タイトルは斬新的だな。まあ初心忘るべからず。恥も幾重にも糊塗しガチガチに固め磨き出せば、漆器の様に丈夫かつ美しくなるだろう・・。
ならんか。
恥ならぬ記事は以上です。コメントはお気楽にどうぞ。