H270605ランドサット8の捉えた西之島
内閣府より西之島の動画が公表されました
西之島の外形は公式のモノとしては海上保安庁、国土地理院、東大地震研のものが通常ソースとして利用できるのですが、昨年12月に突如、内閣府が情報衛星(具体名は不明)を用いて作成した西之島の面積の変化の動画を公表しました。
今回この動画に5/24までの観測データが追加されて6/5更新、リリースされましたので紹介します。
本動画にサウンドは無いらしいので安心ですよ、なんて。
前回紹介した記事は
自由すぎるタイトルに自分でもびっくりだよ。
ランドサットの日中撮影は
本日は貴重な日中撮影のランドサット8。低気圧がうろついている中でしたが視界はほぼ良好、全海岸線が確認出来ました。
H27/6/5ランドサット8撮影の西之島。バンド色はB1青、B3緑、なぜかB5赤、B8背景のパンシャープン風?画像です。画像解像度は10m/px。
B5を赤にしてなんか自然な感じになったんですよね。
海岸線もはっきりと1周見渡せます。拡大部分が南東にせり出しました。
お次は溶岩流を判読するためのフォールスカラーです。
B1青、B6緑、B7赤、B4減算、B8背景。画像解像度は10m/px
喉笛浅根に広がり始めた溶岩扇状地はカロリーたっぷり。前回のナイトショットと同様に活発な陸地拡大を確認できますな。
夜間撮影風に仕上げるとこんな感じです。B10ネガポジで青、B7赤、B6緑。画像解像度は20m/px
うーむ、夜間ぽいな。
この間の6/3の噴煙はこちらでアニメで見れます。
Plume monitoring using MTSAT Visible data
活動は活発と申せましょう。
赤色立体図合わせ
昼間撮影がきれいに撮れたからと言って止めませぬよ、赤地図合わせ。
B7赤、B6緑、B4減算で熱情報のみにした中間長赤外を赤色立体図に載せます。スケールは図示。
そういえばそろそろ、国土地理院の計測が待たれる感じですね。陸上部分の更新が広い面積に達していると思います。
新しい南東方向に延びているという事で、今後の展開も気になります。久々に暗礁図と、小笠原諸島諸分図から拾った水深データをパンシャープン風画像にプロットします。
この溶岩扇状地が埋める喉笛浅根、効率よければ6月いっぱいにも水深50m付近側が埋まりきってしまう。
判読です。
内閣府の公開した面積はまあ参考にしててですね、自分の計測する面積はここで2.70km2です。
溶岩流はやはりトンネル化が完了、中央火口(第7火口)溶岩流出口、海岸線と3か所で光っています。量的には目立って多いという訳ではなさそうです。
噴煙は十分に出ていますが、当日はボチボチでしょうかね。
海底地形が溶岩流の進行方向に影響を与えているのではないか、ということで取り組んできていますが、次なる展開はやはり南西側かな。しかしなかなか思い通りにいかないなあ。
記事は以上です。コメントはお気軽に銅像。