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閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

H270617ランドサット8の捉えた夜の西之島

海保による西之島の海底地形調査内容が発表されました

2013年11月の噴火以来、西之島の本格的な火山活動の実態調査は行われてこなかったのですが、ついに海保が母船を出しての調査活動に乗り出しました。

以下PDFより抜粋

[海上保安庁は、6月22日から7月10日の間、当庁海洋情報部所属測量船「昭洋」および無人調査艇により、西之島周辺の海底地形等の調査を実施します。

(略)今回の調査は、海上保安庁では西之島の噴火後初めてとなる海上での調査であり、島周辺の海底地形や西之島火山の地下構造等調査で得られるデータは、火山活動状況の総合的な把握に不可欠な資料となるとともに、海上交通安全の基礎資料として活用されます。

なお、本調査には報道関係者が乗船する予定です。]

http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/h27/k20150617/k150617-2.pdf

 ん、乗船できるだと?しかし報道関係者か~。自分は脳内にて報道関係者なので乗船希望ということで。。。

 

f:id:gravireyossy:20150618202940j:plain

この図のポイントは、唯一デフォルメされていないリアルな測量船「昭洋」。ではなくて無人調査艇「マンボウⅡ」ですね。水深が浅くなるとマグマの位置状況次第で爆発的噴火の起きる可能性があり、調査のためには警戒範囲に無人で入ってもらう訳です。

小笠原諸島の英語名はBoninIslandsですが、日本語が由来で無人島の意味だそうで。

ここは由来のエナジーを受けて汗水たらして活躍してもらいたい。無人でも。その暁には海底地形の詳細がやっと明確に示されるでしょう。楽しみです。

ランドサットにゃ良い天気

さてランドサット8の夜間撮影ですが、今回雲の影響はほぼ無かったようです。

最近凝っていたB10のセピア色表示でしたが、青系に戻して当日の雲の様子を表示します。

バンドの処理はB10ネガポジで濃いシアン、B7高感度で赤、B6緑。画像解像度は120m/px。

f:id:gravireyossy:20150618204356j:plain

西之島の火山活動は赤~黄色い場所。噴煙も東向きに流れ、西風だったとわかります。

B10を今回純粋な青ではなくシアン寄りにしましたが、自然な感じに一歩くらいは近づいたか?

 

 さてズームしてこちらはB10ネガポジで青、B7赤、B6緑。画像解像度は10m/px

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西之島の陸地が暖かいため、黒く抜けて見える状態です。

位置合わせ

 海岸線に火山活動の位置を合わせます。海岸線は国土地理院3/1のデータから。海底地形の等深線はオリジナルで、50m毎です。

バンドはB7赤、B6緑。スケールは100m毎のゼブラで図示。

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新しい海岸線が脳内には見えてきました、かね?

 火映と高温物の表示

 

B7で多少無理して火映を表示してみると、火砕物なのかB7には火口以外にも輝きを確認出来ます。

処理はB10青、B7高感度で赤、B6緑、スケールは100m毎のゼブラで図示。

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噴煙が溶岩扇状地の熱に照らされているようです。

赤色立体図載せ

 上の高感度画像を赤色立体図にのせますと、こんな感じ。

 処理はB10青、B7高感度で赤、B6緑に、赤色立体図を背景に使用。スケールは100m毎のゼブラで図示。

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赤色立体図は千葉先生の発明したアジア航測の特許技術です

 高温点が陸上に点在し、一部は遠くにまで分布して見えます。

判読です

プルームモニタリングでも活発な噴煙が確認できたこの期間でしたが、見ての通り新展開は無し。南東方面の埋め立て拡大が安定状態となりました。

海保による6/14の報告では火口内に小火砕丘が生じているとのことでしたが、いずれにせよ地震による活動低下傾向は溶岩流の熱的には見えないです。

溶岩流出口の位置は噴煙の下になったからか、確認できません。南東の溶岩扇状地は新しい陸地で0.21km2くらい。今後は水深のとの兼ね合いがポイントになりそうです。

拡大している溶岩扇状地の東側が最も高温と読みました。この辺は自分の等深線では50mラインを超えましたが、この辺りは海底地滑りの跡が真下に見えますので、今後崩落には要注意位置です。

溶岩扇状地南から西側も拡大。特に火砕丘の真南に向かう旧海岸線付近の高温部が特徴的です。

B7高感度画像で確認できる陸上部分の高温は、火口からの火砕物を想定していたのですが、北東方面の輝きは前回も見えたことから、どうも溶岩膨張亀裂の生成に由来する熱源と思えます。

そうなるとまだ溶岩トンネル内部が冷え固まっていない事になり、北海岸の銀河浜付近では、今後溶岩トンネルの開口の可能性もあり、とします。

 

海保が火山活動の調査、そして新しい海底地形図の作成に取り組んでくれるという事で、楽しみが増えました。これを待っていたですよ。

長い調査でしょうが、参加者の皆さんには事故なく無事に帰ってきてほしいです。

 

記事は以上です。

コメントはお気楽にどうぞです。

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.