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閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

H270925ランドサット8の捉えた西之島

西之島 ランドサット

はてなにはアンテナがある

西之島みたいな離島の調査研究には情報衛星による観測が非常に重要になるわけですが、鳴り物入りで打ち上げられた陸域観測技術衛星2号、通称「だいち2号」が撮影した西之島の画像はどこかで手に入るのかな?とずっと思っていました。

しかしこれが何のことは無い、「西之島」検索でGoogle先生に引っかかっておりましたので最近はてなアンテナに追加した次第です。

下の画像はだいち2の撮影した8/7の西之島。陰影が実にかっこいい。

http://www.mri-jma.go.jp/Dep/vo/nishinoshima/sar2/img/326_150807.png

気象研究所による西之島の火山観測

ALOS-2/PALSAR-2による西之島の観測

上記は気象研究所内に平成26年(2014年)に発足した火山研究部なる部活※で、お宝画像はここに有ったのでございましたよ。(※部署でしょう)

このだいち2号の画像はいわゆる可視光画像ではありませんが、雲を突き抜け闇を切り裂きデータを取得できるため、噴煙や天候の影響を受けないメリットがあります。

最近は強度画像の処理も良くなってきたのか、画像として見やすくなってます。

週間火山概況より

こちらもアンテナに入れてある週間火山概況から、9/20の12:47撮影の西之島の火砕丘画像です。

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/weekly_report/2015/2015w39/Fig2015w39_05.png

ひょうたん型に開口した第7火口の北側からも小規模の噴火が有ったとのこと。そして火口縁付近を真っ黄色に染めていた硫黄析出物は消えたり、目立たなくなっています。

気象庁|週間火山概況

撮影概況画像

さてH27/9/25の西之島。雲は多少ありますが風良しタイミング良し、ランドサット8はきれいな西之島を捉えました。

画像のバンド処理はB1青、B3緑、B4赤のトゥルーカラー。画像解像度は60m/px。

f:id:gravireyossy:20150927152238j:plain

秋の空という雰囲気です。B1を青にしているので、絵としては海の色にメリハリがついた印象です。

パンシャープン画像

拡大してパンシャープン画像です。

バンドはB1青、B3緑、B4赤、背景B8。画像解像度は10m/px。

f:id:gravireyossy:20150927145154j:plain

幅狭い変色水が西之島の周りを囲っていますね。

溶岩流画像

今回は海岸線付近の消えかけた 光点を残すべくB8を処理してみました。

バンドはB7赤、B6緑、B11ネガポジ青、B8背景。画像解像度は10m/px。

f:id:gravireyossy:20150927145205j:plain

おやおや、サイケな仕上がりになってしまったな。

位置合わせ

夜間風に溶岩流だけの画像として、位置合わせです。

バンドはB7赤、B6緑、B5減算、B11ネガポジ減算。画像スケール100m毎ゼブラで図示。

f:id:gravireyossy:20150927150407j:plain

 新しい処理でB11のネガポジ減算で熱のある陸域が、多少光るようにしたつもりだがなかなか難しい。

赤色立体図合わせ

この画像を赤色立体図に載せます。海岸線は9/28の国土地理院から。

f:id:gravireyossy:20150927150442j:plain

赤色立体図は千葉先生の発明したアジア航測の特許技術です

 先端は千鳥嘴の辺りまで進んでいるようですな。

 判読です

第7火口付近は熱量充分。硫黄色の範囲は報告の通り縮小傾向に見えるが、南西側の斜面はまだ黄色いことも確認できる。

北に向かった9/21の溶岩流は、現在は溶岩流活動の主流となっている。9/21に比べて160m程度は進み、旧島北大地付近に達している。オッキ湾溶岩原では枝分かれもあり、銀河浜方面の谷にも一部流れているようだ。

南アゴ付近と、東頬では薄い熱活動が海岸付近にあるが、海岸線を変える様な変化は起きていない。

南台地方面に向かった活動は停止したように見える。とりあえず一安心。

ホルニトの下部には今回一番の熱活動があるが、北に向かう流れが吸い続けてくれるのか、あるいは別の方向に流れてしまうのか、今後が気になる画像に見えました。

 

記事は以上です。

コメントはお気楽にどうぞ。

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.