閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

ランドサット8の捉えた西之島H261211

 

 最近継続して提供していますランドサットの捉えたシリーズ。今回は苦労をしました。ランドサットが捉えたが、だがその捉えたものを拾い漁った感じになった。なんか懐かしいと思ったら屑鉄屋さんで宝探ししている感じ。

記事を紹介して頂きました

先ずは謝辞からです。いつもお世話になってました「ランドサットをたのしもう! 倶楽部」さんでこちらの記事を紹介して頂きました。

ランドサットをたのしもう! 倶楽部 - 茨城県 つくば市 - 非営利団体 - タイムライン | Facebook

精進しないとなあ。

データを洗うというより漁る

さて先ずは雲だらけだったBand7の近赤外線画像から、Band3の画像を利用して同じデータを控除。熱以外の輝きをふるい落とし差の絶対値を絞り出し、輝きを強調してオレンジ色にしました。

ここで今回の2つ目の問題発生。Band10はDLしたデータがズレている気がする件問題。その量は西に2700m、北に510m。

というのもBand10には西之島からズレた位置に光点があって、これを上記で戻すとBand7や雲の形状とだいたい整合する。

そこでこのズレを戻したつもりでシアン色付け。

--12/13追記 ランドサットを楽しもう倶楽部さんから、位置情報の問題についてアナウンスがありました。 「2014/12/09 より Landsat8 直接受信・即時公開サービスで公開している TIRSデータ(BAND10, BAND11)の位置情報が正しく設定できていない問題が発生しています。現在、原因調査中です。」熱赤外線のB10とB11だけ問題があったようです。--

以上で出来上がったのが下の画像。改めて記しますが2014/12/11の日中撮影の西之島です。夜じゃないよ。さてこれをトゥルーカラーならぬ何カラーと呼ぼうか。キドカラー?ポンパちゃんかいな。

f:id:gravireyossy:20141211202151j:plain

ポンパちゃんはどこ行ったかな。さてお次は位置合わせです。

 ずれたと思ったBand10を、産総研のランドサット利用の新しいインターフェイス、下記「ランドブラウザー」からTRISを選択して表示してみる。

LandBrowser

 

これを位置合わせにすると。

f:id:gravireyossy:20141211215446j:plain

これは良い。そもそもこの画像の方がよろしい気がする。表示の海岸線は先の判読、「EO-1衛星撮影による西之島H261202」からです。 

ちなみに今回の画像は今までの中央火口の位置をあてにしていて、これがずれていないものとして行っている。海岸線一切見えないのでね。

 

 さて次は今回作成した「B7引くB3足すB10画像」も位置合わせ。色合いが微妙なためいつもの暗礁や等深線は抜きました。そうさ、最初の頃のカラーテレビの色はささやかだったんだ。そんなわけで西之島の近赤外線位置合わせ画像です。

f:id:gravireyossy:20141211204738j:plain

 

いくらなんでもあの光点は火口だよな。というわけで

判読です

さてさて今回、やばい位置に光点がありますよね、南台地の西岬ですけど。

ついに溶岩流は南台地を横断してハート穴からあふれたコースかな。勘違いだといいけど、上のTRIS画像も西岬はあったかそうなんですよね。

活動がはっきり判るのは海王暗礁の先端でしょう。光点が海岸線からはみ出してますよ。

天王暗礁や銀河暗礁東にも光点が見えます。火砕丘の周りも相変わらず熱いようですね。噴煙がぽつぽつ塊で出ているようですから、火砕丘の成長も楽しみです。

 

今回は以上。がんばったぞ!

コメントなどどうぞ。

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.