閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

H261204地理院標高データをカシミール3Dから

 

西之島の地形図に等高線を入れたい

今回はカシミール3D使って西之島の地図を作ったので紹介の回です。

国土地理院のデータには標高データというのがあって、今まで利用したいと思っていた。今回は西之島の雰囲気が知りたくて、ほぼ使ったことのなかったカシミール3Dを利用して、等高線の入った地図をつくってみた。

カシミール3D / 風景CGと地図とGPSのページ

うむ、さすがのカシミール、これは良い。

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図の等高線ピッチは2.5m毎で、1本毎にエンジ色の等高線が入っている。海岸線の形はギザの西之島だが、なかなかに等高線は美しい。しかしスケールは入れ方が分からず今回はないです。

溶岩流の生み出す複雑な等高線が興味深く、意外に月浦溶岩原の標高が高い。思うところは多々あり、これは良いもの大好物、御馳走だったな!

 

こんどはちょっと赤色立体図がまだ出てこないので、オマージュした処理で。

あんま変わらないけど、今度は等高線は1m毎です。やはり1本毎にエンジ色の等高線が入っています。

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--15/01/02縦横比を修正しました--

赤色立体図は千葉先生の編み出した㈱アジア航測の特許技術です。これは似たような感じを目指しましたが、実物はもっと工夫がなされていますよ。

前回は溶岩流の無茶予測で使用して以来かな。 

 

制服さんの悪い癖で西之島は - 閣下が不用意に打たれたblog

 現実はここで予想したような生易しい噴火ではなかったわけです。といっても当時の常識的予想だったと思うんだが。

 

 

 

  お次はアップで。西之島の中央火口付近、火砕丘です。

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これまたきれいなスコリア丘ですね。中央火口の中に溶岩マウンドかと思っていたけど、うっすらと膨らんだ単に高まり程度のモノのようです。ちなみに火口の底は標高90m程度。

 またサメ池は単に埋まったかと思っていたけど、サメ池のあった場所に標高が海抜0m以下の表示があるから、ここは溶岩の熱によって干上がったのかも。このへんの細かい検討はこれからじわじわとやっていきますよ~。

こんなこともすぐに分かるってこのカシミールは素晴らしいわ。これは今後勉強しなくてはね。 

さてコメントなどどうぞ。

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.