閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

ランドサット8の捉えた西之島H270213

 

地図さえないそれもまた人生♪

2/13はランドサットの日中撮影としては久々に晴れました。久々の海岸線はインパクトのっぺり。カドのないお方になっておりますよ。

そして今回、TIFF画像の取得にGISソフトを使ってみました。でも画像の合成はまだまだGIMPを利用。うーむ、今後はGISの理解を進めていきたいです。

 

下は珍しくトゥルーカラーーっぽい画像。

B2青、B3緑、B5赤、B8背景です。解像度は10m/PIC。

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随分と出っ張りましたね東側。グラデーションももきれい、GISソフトのおかげで画像がスムーズになりました。海岸線もスムーズになったし、自分の作業もスムーズにしたい・・。

アア溶岩の流れのように~いつまでも

お次はB7赤、B6緑、B4減算、B2青、B8背景。

 青っぽく仕上げたけど、青いせせらぎを聞きながらとまでは行かないね。

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東耳方向の出っ張りは大きくなっている印象です。

ちなみに

アア溶岩 - Wikipedia

 

お次は位置合わせです。

西之島の溶岩流は深海に向かって 

背景の海岸線はH26/12/25の海保から。久々に遠慮なく暗礁図を載せます。

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しかしまあこんだけ滑らかになってしまうと位置合わせが困る。せっかくローブの形に合わせて海岸線の地図を作っているのに、地図の特徴が消されてしまうのっぺりさだ。

等深線は前々回に引き続いて明治の測量からです。 前々回の記事は

ランドサットの捉えた夜の西之島H270131 - 閣下が不用意に打たれたblog

 

特に北側の海岸線は丸くなりましたな。浜の成長が早くて海蝕による面積の減少を上回って広がっているんじゃないか?

 

判読です

島全体の面積は2.51km2程度です。浜の成長が大きいですね。

東の出っぱり部分だけなら、この先端部分は水深70mラインまで到達しています。今回の噴火では最大深度を攻略中という事でしょう。

三角浅根方面の進行が最大変化ですが、それでも1/31に比べて水平方向60m程度の前進です。

海中に没する溶岩流先端は熱量も高く、新鮮な溶岩をどんどん投入しているに違いありません。新展開を期待しようにも、まだまだ先端部分が冷え詰まる状況ではないですね。

 

 繰り返しになるけど、久々に晴れて良かった。今年に入ってまともな垂直画像がなかったから。

いつかは~また~晴れる日が来るから~なんて待った甲斐はあったのかと。

 次はもっと!美しい空を期待。

 

とりあえずこの辺で。

コメントなどお気軽にどうぞ。

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.