閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

ランドサット8の捉えた西之島H270317

西之島溶岩流の新展開の動向は如何に

 ナイトショットの前に昼間画像の記事を上げます。

ランドサット8が昼間画像をUPした日に、国土地理院からはH27/3/1計測の西之島の正射画像や立体図などが提供されて、情報としてはあわただしかった昨今ですが、自分もやっと画像処理に取り組みました。

 

まずは国土地理院の2.5mDEMからアジア航測の千葉先生がUPされた赤色立体図の紹介です。自分の最近利用している位置合わせの図枠に収めました。

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変な線が入っていますが、自分の扱っている画像は海保の北方向を参照しているので、多少国土地理院の北方向とずれがあり、0.68度回転してあります。ご承知ください。

中央火口の座標はH26/12/4から変わっていないようです。年末年始の新展開は火口の位置変動なしで進行したんですね。

北側の溶岩流はさすがに浸食の結果という形状です。海岸線の後退が見て取れると思います。

今後ナイトショットの位置合わせの下地に利用していこうと思いますよ。

 

ランドサットの昼間画像に続きます。

 トエルカラー画像

最初はトゥルーカラー画像。といってもなんとなく画像ですよ。H27/3/17ランドサット8撮影の西之島画像。BANDはB2青、B3緑、B4赤、B8背景

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ゲホゲホ!これは煙たいわ。この噴煙がこんなに茶色いとは。

結果論で言えば風が殆んど無かったのがよろしくなかったみたいだね。

 

お次は溶岩流スペシャルローリングサンダー画像! ぐはぁ!

BANDはB7赤、B6緑、B5減算、B8背景

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5発目のB1青は効果なかったので抜きました。

 

やはり新展開の北北西溶岩流ですね。でも動きは小さいかな。

海岸線の東の扇状地南側もまだ蒸気を出しているようです。

 

位置合わせです

最近マイブームの夜間画像風味の位置合わせです。BANDはB7赤、B6緑、B5減算。海岸線はH26/12/24海保とH27/2/5東大地震研・PASCOから。

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多少無理があり、微細な赤が失われてしまいますね。

そしてこれを赤色立体図に載せると。

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赤色立体図最高だわ、便利すぎる。でも色合いだけは変更しておくかな。赤に赤を載せるのはどうかとも思うし。

 

判読です

新展開の火口はかなり熱いと思ったのですが、あまり流れ出していませんね。まあ、昨年9月の大流出と比較するのは酷ですが。

噴煙で隠れているだろう溶岩台地西方面の様子がカギですね。

東の扇状地は、南の方はまだ活発ながら、明らかに全体の熱量で新展開側に劣って見え始めました。また北の方の浜部分には小さいながらも光点があります。浜が閉塞されるというのも面白い。

 

さて9/20の夜画像もダウンロード始めました。写っているようなので楽しみです。

コメントは気楽にどうぞ。

 

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.