閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

ランドサットの捉えた夜の西之島H270320

西之島に溶岩流反時計回りの法則が発動

 

 小笠原地方のお天気は曇りとなっていたH26/3/20の夜、ランドブラウザーに復活したTIRS画像が表示されました。明瞭な熱源で撮影成功を確信、DLして画像を処理したのでとりあえずのUPから少しずつ記事を書いてきました。

 さて久しぶりにB10ネガポジで青、B11ネガポジで青、B7高感度で赤、B6緑。画像解像度は10m/pic。

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 やはり雲の影響があるようで、火映が写り込んでいます。溶岩流の形状は一部しか表示されていないと見た方が良いですね。

 お次は位置合わせ。新しい赤地図に載せる夜の溶岩流はこうだ!

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 西だ~。他は分かりませんが、 ついに西に流れ始めました。

 こうなると海岸まで日数もそう掛らないでしょう。僅かに植生の残された南台地にも再度迫るか溶岩流。どうなることやら。

 西之島の溶岩流は時計回りに流れるというざっくりとした法則がありますが、今回は短期間にそれが起こったかな。 

 

 いきなり赤地図に載せてしまいましたが、久々に海底地形図にも載せてみました。海岸線や等深線の水深50m以浅についてはまだ整備中ですが、およその地形は読めるでしょう。

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 溶岩流が海岸に至れば、また暗礁図を見ることになると思います、なんて言って何しろ、このように火映が広がっていると暗礁図がきれいなんだよね、これがまた。

 TIRS復活祭

 さてLANDSAT8の熱赤外線センサーTIRSのBAND10とBAND11、この二つが西之島におい画像てH27/3/17から復活しました。今後のキャリブレーションでノイズは訂正されていくのではないかと思いますが、上で見たようにまだ縞模様があります。

 しかしながら早速復活の噴煙のろしが上がったという事で、こちらをメインにした画像をUPします。

 こちらはBANDはB10白、B11白、B7赤とした西之島付近の画像。画像解像度は120m/pic。

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 赤で小さく表示されているのがB7の西之島の熱源です。

 見ての通り、B10とB11の波長では、気象庁の赤外線画像の様に、撮影時の雲や噴煙の様子を確認することができます。 今回は雲の端にあたる様ですが、撮影にとっては運が良かった部類でしょう。

 先日何度でも蘇ってもらいたいなどと、TIRS復活を願う記事をUPしたばかりだが迅速な対応で驚くばかりのというトコロ。

 跪き雨乞いをし画像から石を取り戻そうと言った影響が出て、雨乞いの成果というのか本日、当地は雨の予定では無かったのに、雨天になってしまいました。 そしてさっき仕事上の苦情があり跪いて謝った。あとは画像から石を取り除くという事かと思うが、B10とB11を白で重ねてノイズの縦模様を補ったつもり、ということでご勘弁を。

  TIRS復活を祈念した記事

gravireyossy.hatenablog.com

 願いに対して恵みがあったという事で、TIRS復活に尽力された関係各位の皆様に深く感謝します。

 

判読です

 1週間は早かったが確かに予想通りというか、文字通りの溶岩流新展開を3月中旬に迎えた事が確認できました。

 多少雲があるので今回は正確な全体像は分らないとしますが、3/13に確認された高温開口部からは西方面への溶岩流が成長を見せ、小夜浜の後背の溶岩末端崖まで125mと読みました。北西の谷筋は溶岩流で埋まっていると見え、南台地付近に向かう溶岩台地にも高い流れがあると思います。

 東の溶岩流はこれまでの新展開に比べては踏ん張って輝きが維持されている。でも主流ではなくなったことで冷却スパイラルが進行して冷えていくでしょう。

 今後の方向は大方の予想通り、西側の谷筋~小夜浜ルートが主流となる。ご神体付近はまた神通力が復活してきたかもしれないね。

 

火山噴火予知言ったの会

 さてさて3月に新展開などと、自分は何時頃こんな適当な事言ったか~と思って見ると、2月1日の記事にeさんとのコメントのやり取りで最初に言及してました。 他にもどうも記事より皆さんとのやり取りコメント欄が活躍している ようで、調子よく予言出来ている。

 おし、これからも皆様からは豊富なコメントを頂き、バンバン不用意な発言を発信するぜぃ!

 

 

今回は以上です。

既にいただいていますがさらなる豊富な栄養満点のコメントもどうぞ。

 

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.