H270504 ランドサット8の捉えた西之島
海保の観測で海岸線に変化なし
GWの前には海保が飛んでシュパーンとした火砕丘の山体が報告された西之島。
H27/4/27観測の記事で赤外線動画と、新しい溶岩流は黒っぽいという西之島経験則により、陸上部分の谷を溶岩が埋める様子を確認できたかと思います。
紹介する海保の動画はR1さんの編集です。
R1さんのブログ
西之島 2015/04/27: 海の中より・水中写真と立体写真
オリジナルビデオの出典:
海上保安庁HP
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm
そしてこの海保資料からマスコミの報道もされましたが、まとめると、
- 2月から面積増えていない。噴出の頻度も半減し、煙も白くて青色吐息虫の息。
- 溶岩は海に達していて噴火活動は依然活発。4km以内やばいよ近寄んな。
・・・まとまらない。うーん、お互いは矛盾してはいないのかもだが、言いたいことが各社違い過ぎだよ。
ちなみに自分が気にしていた陸上部分の溶岩流。海保の画像にここ最近の説明を入れてみました。
謎のサメ浜光点、やはり通常の溶岩だったか。
三角浜の名称はNAMさんの記事からいただきましたよ。
ちなみに南に向かう溶岩流は4/23から4/27にかけて土埃を上げながら1本増えていた。
さて今回は?
ランドサットにヤット南半分を見せてくれましたね西之島
来ましたねランドサット、日中撮影で半分以上姿を見せてくれました~。このもったいぶったチラリズムが何とかならんのか~。
で久しぶりにパンシャープンです。BANDはB2青、B3緑、B4赤、B8背景。画像の解像度は10m/pic。
南海岸、特に東顎の赤池浜に溶岩流到達ですね。蒸気がシュババと上がっています。
前回絵として綺麗だったんで、2匹目のどじょうを狙ったフォールスカラー画像。BANDはB1青、B6緑、B7赤、B8低感度で減算。画像の解像度は10m/pic。
さすがに2匹目のどじょうは御不在の様子。おかげで常識絵の途中で突然ゴッホを真似たくなったような仕上がりになってしまった。
1匹目のドジョウはこちら。
しかし今回も噴煙付近が青く染まる傾向は見えましたね。
位置合わせです
最近溶岩流が何処を流れてい要るのか不明な状況だったので、例のごとく溶岩流の輝きを夜間風で抽出。BANDはB6緑、B7赤、B4減算。画像の解像度は図示。海岸線は3/1の国土地理院から。
図示とか言ってスケールの文字消えちまったよ。ゼブラは100m毎です。
南海岸に到達した溶岩流以外にも、銀河岩礁付近の輝きも煙の合間から確認できますね。気になるのは東の頬と耳当ての合間に向かう薄赤い光か。
さてこれをおなじみ、赤色立体図に搭載。
なるほどやはり赤色立体図、分かり易いぜ。
判読と感想です
今回のニュースはこちら、「南海岸に久々に溶岩流到着」ですな。赤池のあった東顎浜辺りは昨年6月以来ではないでしょうかね。
この溶岩流ですが、4/27の海保撮影の画像に流れ陸上部分を判読してプロットすると下図のようになります。
なんと海岸に至った溶岩は4/27の溶岩流の延長ではないようです。どんどん広がる溶岩流ですね。
ここ最近海岸線に達した溶岩流は海にちょっと入ると「冷たっ!まだ海開きしてないしちっと早かったわ・・」なんて言って結局海に入らずじまいでしたが、今後はどうでしょうね。
この場所、沖合は30m級と多少深いながらも喉笛浅根から冥王火口列が続きます。水深50mくらいまでなら0.3km2くらいはありますので、面積的にも頑張ってもらいたいところですね。
ちなみに火口のお鉢は直径100m以上と読み取り。標高も137mだった3/1に比べて大きく変化はないですね。
記事は以上です。
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LandBrowserのクレジット表示
The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.