H270624ランドサット8の捉えた夜の西之島
火山が火の山だと言うからには
ちなみに自分が夜間の画像を処理し紹介する際に「火映」と表現する現象があります。本来は可視光で見える火山活動に由来する発光現象の事なのですが、中間長赤外線のB7が雲を照らす様子を確認できることから、分かり易いかと思って火映という言葉を使用しています。
そこでほんまもんの、かっこええ火映現象をご紹介。
火山の名前はボルカン・ビジャリカ。チリの火山です。
薄雲越しに星の写る、非常にきれいな空に照らし出された火映です。
この写真のソースはこちらです。
上記サイトからもう一つ。
おおー、逆スポットライトですね。闇を照らす光源は火山ガス燃焼の光でしょう。雲の間接照明になっていて劇場のようですね。
間近に見たら畏怖で圧倒されそうですが、火口に目からビーム発射するラスボスがいる訳ではありませんよ。たぶん。いや、もしかしてなんか居るのかも・・。
今回の船舶による西之島調査で、このような画像が撮影されると良いですね。
あの雲の峰の向こうには西之島が活動しているんだ
以前もこのセリフを使用した気がします。しかしここは大事な事なので2度言いましたよという事で今回は、雲の影響があった場合の西之島の報告です。
ランドサット8のH27/6/24夜撮影で、バンドの処理はB10ネガポジで濃いシアン着色、B7高感度で赤、B6緑。画像解像度は30m/px。
濃いめの雲が乗ってしまいましたね。
同じ画像ですが拡大してUP。
バンドの処理はB10ネガポジで濃いシアン着色、B7高感度で赤、B6緑。画像解像度は10m/px。
細かめの雲の隙間から一部熱源を確認できるようですが、雲の影響で濃い空白もあって、活動の確認できない場所があると思います。
位置合わせです
バンドの処理はB7赤、B6緑。スケールは100m毎ゼブラで図示。
溶岩扇状地は雲の影響で見えない場所もありますが、中央の火口と話題沸騰のホルニト状流出口は明瞭。。熱の感度は多少高めていますが、無理に強調した訳でもありません。
赤色立体図合わせ
上記図で毎度おなじみの赤色立体図合わせでございます。
赤色立体図は千葉先生の発明したアジア航測の特許技術です
雲がありましたが、火山活動の確認できる観測撮影になったと思いますね。
若干の判読です。
さて中央の第7火口と流出口は大きく変化なし。噴煙方向は読めなかったが、活動が依然活発な状態だと確認。
前回高温だった南東の溶岩扇状地と東頬崎の間は、湾入部が埋まって直線的東海岸となったと思います。東海岸は水深50m付近にかかっていて、高温で深海底への溶岩流流出も始まっているかもしれません。
前回の観測はこちら
記事は以上です。ですが
※追記:6/21のランドサット8の画像をバンド全部載せで紹介したのですが、私の図々しい話の流れでなぜか!お礼にトウモロコシのスープのレシピをちまこさんから頂きました~。パチパチ
しかしトウモロコシの芯を安易に捨てることなく、エコでデリシャスな人間になれるとは、コーンな事芯ジラレナーイ!
気を取り直して御馳走様ですちまこさん。ふわふわな仕上がりが好きなので、写真の姿を目標に頑張るよ。
さてコメントはお気軽にどうぞ~