H271008 EO-1の捉えた西之島
西之島探索に
ここ最近は溶岩流が海中に到達せず、面積の拡大が起きていない西之島。
10月7日の夜間にはLandsat8の撮影もありましたが、データがほぼ同時に公開されたので、悩んだ挙句見て分かり易い昼間画像のEO-1の画像を先行してUPしていました。
そのEO-1のデータはUSGSのEarthExplorerから取得します。
ここで扱っている画像データのダウンロードには登録が必要ですが、低解像度のサンプル画像は登録なしで閲覧できます。GUIとしてはひと手間ありますが、
- Search Criteriadeの地図で見たい場所をクリック。
- Data Setsで見たい衛星をチェック、ここはEO-1のALIを選択。
- 下のResultsで結果が最新版を上にして一覧に表示される。
足マークで撮影範囲、イメージマークでサンプル画像が確認できます。 ここで天気が良かったらダウンロードして処理・・という事にしています。
このEarthExplorerは歴代LandsatやEO-1以外にも多くの衛星画像等のデータにアクセスしフリーで入手できますが、他のデータはイマイチ使い道が分らない。とほほ。
西之島のEO-1画像は処理品質を一定にしているSEDさんの推移映像が気持ち良いですよね。
「西之島最新画像(EO-1/ALI)」ムービー 宇宙開発と共に 宇宙技術開発株式会社 衛星画像データサービス
自分の画像処理は一定どころではない。溶岩流を見たいがために、お手盛り山盛りてんこ盛りでございますのでご承知を。
朝日を浴びる西之島
で、紹介していた10月8日朝方のEO-1画像です。時刻が9時前という事で、朝日というのも遅いですが、火砕丘の西側はまだ影になっています。かなり良い感じに撮れているのじゃないでしょうか。
1枚目はパンシャープン。B1背景、B2青、B3シアン、B4緑、B5赤、B6赤。画像の解像度は10m/px。
言ってるそばから謎のバンドてんこ盛りであるわけですが、今回緑担当のB4の画像に荒れがあり緑を単独で担当させるのが酷だったので、B3を青~緑にするなどして配合飼料として利用してます。
ちなみにEO-1のバンドの名前はランドサット8とは異なりますよ。
赤外でお熱を測る
お次は赤外フォールスカラー画像で、赤外線メインの溶岩流スペシャルです。
B1背景、B10赤、B9緑、B2青。画像の解像度は10m/px。
最近の画像の中でも、今回は高温の範囲が狭いですね~。でも熱量はホルニトあたりで充分にあるようです。
続きます。
その高温部を見る夜間風画像はこちら。
B10低感度赤、B10さらに低感度で緑、B9かなり低感度で白。画像の解像度は10m/px。
位置合わせ
いつもより広い範囲を表示している位置合わせです。当方で海保の資料を読んで、大きく更新した等深線の色が海岸線と同じベージュになっています。
水深50m以下の線は、南アゴ~東耳付近までデータ上欠損していますので、とりあえず抜けています。やっと公開。
ベース画像は上記溶岩流スペシャル。スケールは100m毎ゼブラで図示。
このくらい引いていた方が見やすいかな?この等深線配置についてはまたの機会に。
赤色立体図合わせ
さて位置あわせは赤色立体図で。既設溶岩流の位置との関係が理解しやすいです。
赤色立体図データは7/28の国土地理院から。
赤色立体図は千葉先生の発明したアジア航測の特許技術です
判読
北方向への溶岩流は方向を変え、ホルニトの西側に火砕丘の裾伝いに回り込んでいる。先端は枝分かれして旧島北岬方面に向かっている。
熱的には前回の北ルートは既に利用されていないようだ。到達位置も色合いを見ると前回確認できた旧島北岬付近までだったようだ。
詳細は前日夜の夜間データを高感度に絞り上げて読んでみましょう。
と思ったら、EO-1が10/8の夜も撮影したらしい、あれれ忙しくなったな。
記事は以上です。
思ったより再掲に手間食ってしまった。すんません。
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