H290622ランドサット8の捉えた夜の西之島
霞みのはしに西のしまみゆ
先行して画像のみ公開していましたが、記事としてまとめました。
ランドサット8のデータはUSGSのEarthExplorerからです。
当日の雲の様子を紹介するのに、ちょい遠景からUPします。
画像のバンドはB10青着色、B7赤、B6緑、B5白。画像の解像度は30m/pix。
高層に薄霞のような雲があり、透けて2本の噴煙と2か所の熱活動が確認できるという状況のようです。
以下いつもの拡大画像で、火映の表示からです
画像のバンドはB10青着色、B7赤、B6緑、B5白。画像の解像度は10m/pix。
西側の海岸付近に、今回最も高温と捉えたB5の白い輝きが見えます。火口付近に並ぶ3つの輝きが印象的です。高層の雲には噴煙のような火映はほぼ届いていないようです。
溶岩流の表示
夜間に肉眼視した光景に似せて高温部を処理します。
画像のバンドはB7赤、B6緑、B5白。画像の解像度は10m/pix。
上の画像に2017/6/10のランドサット8から日中画像のB8を背景に置き位置の確認をします。
画像のバンドはB7赤、B6緑、B5白、2017/6/10のB8が背景。画像の解像度は10m/pix。
6/10との位置関係はおおまかこの形で。
位置合わせ
とうブログで提供しているお手盛り等深線(一応根拠あり)に暗礁図、参考海岸線らを溶岩流画像を乗せると、このようになります。スケールは図示。
小夜浜暗礁に最も輝いた光点が乗ってしまった。これは埋まった~。
赤色立体図乗せ
位置合わせ画像に千葉先生の赤色立体図を乗せます。
バンドはB5青、B6緑、B7赤、背景は赤色立体図。画像のスケールは図示。等深線は10m毎。
赤色立体図はアジア航測の千葉先生のサイトから。国土地理院が2015年12月9日に測量した2.5mDEMのものです。
http://arukazan.jp/twentytwenty-master/index.html
後付けですが判読です
6/10の日中画像と比べて活発に活動している海岸部分は西に拡大した位置にあり、水深30mの等深線を伺っている状態です。
火砕丘全体はB7の淡い輝きで覆われ、火砕物が飛び散って供給されていると思われます。
また火砕丘には北流出口、火口、南の小流出口が縦に並び、さながら三連星という姿です。各々流下する先に活動が見えませんが、活動位置に新展開はありませんから、北流出口以下は溶岩流のトンネル化が進行したことが見て取れます。また南の光点は高温だが少量の溶岩を表面に絞り出しているように見えます。
南の溶岩扇状地は、活動がほぼ見えなくなりました。同扇状地の西端にのみうっすらとB7の光点が確認できるのみです。
後付けになってしまいましたが、記事は以上です。コメントはお気楽にどうぞ。