西之島はいけずなのか
再度国土地理院の火山基本図から
先日お伝えしたように、国土地理院からは新しいデータを基にした火山基本図が提供されました。
このクオリティーで作成した地図が、刊行を控えて再噴火し大きく改変されるなど、関係各位の一体誰が思っただろうか。
全く新しい地図表現へ
今回は国土地理院にある上記ベクトルデータからシェープファイルを利用し、地形図を作成した。
しかしそもそもそこが問題だった。起伏に富んだ西之島を忠実に再現した地形図は等高線が凸凹複雑に入り組み、傾斜方向を誤認し把握できない。
このままでは遭難してしまう!富士山麓でそのような危機感を覚えた千葉先生は赤色立体図を生み出したという。
だが自分は凹地形に池を配置し、凹等高線を見なかったことにした。こうすれば尾根と窪地を誤認しないで済むのである。
こうして全く新しいというか斜め方向に進んで生まれたのが西之島のイケ図である。
計曲線は10毎、凹主経線および凹計曲線は青系の色に染め、大きめの凹地は水色にペイントしてある。
※国土地理院のデータはランドサット8や海保の画像に対して若干時計回りであるので、このイケ図においては0.50度左回転してある。無駄にクオリティーを追求してあるので重いが、別タブで開くなどして使用してもらいたい。
この地図こそ再噴火による影響で、単なる地図としてはすでに用もなさない。
全く西之島のいけず、という事である。