閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

ランドサットの捉えた夜の西之島H261214

続きは正月で

 昨夜放送のサイエンスZEROは、海保の観測説明で海底火山として珍しく長期間に及んでいるという話、そしてやはり地殻の構成が大陸の卵である事を前面に出した内容だった。なかなか説明がいい感じだったし自分は面白かった。

 しかし無人機飛ばしておいて西之島自体の最新映像は先っぽだけ、新年のH27/1/2の特集番組とやらにお預けです。動画はダイジェストと同じような尺でしたが、高解像度で見えました。カメラは4K画像とか言っていましたので、ブレを取ってくれると期待するか。

やったね明瞭ランドサットナイト

昨夜はランドサット8の夜間撮影でもありました。下はH26/12/14夜の西之島の赤外線画像で、B11青、B10青、B7緑、B6赤です。解像度は10m/pic。

f:id:gravireyossy:20141215005026j:plain

西之島周辺だけは雲もなく、きれいに撮れています。噴煙の配置からも活動に対して熱画像の死角は無いと思われ、これは北西の風が効果的でしたね。

 

お次は位置合わせ。

 最初に確認できる画像は産総研のLandbrowserから。このTRIS画像を引用して位置合わせしました。twitterのは暗礁が緑色で重なってしまいましたので、こちらは暗礁のペイント抜きで。

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南の陸地は海水温より冷えてますね。原データはランドサットを楽しもう倶楽部さんの西之島特集サイトで確認できます。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=842344502482354&id=543052655744875

お次は近赤外線画像の位置合わせです。

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 これで見ると火口位置及び最新の海岸線と矛盾せず、ほぼ整合している。EO-1衛星画像の12/2の海岸線をトレースするかのような溶岩流が印象的で、最新の熱活動をほぼ正確に確認できたと言えそうです。

判読

 この判読ではニュース。南台地を横断して溶岩が流れ、溶岩流は西岬付近で海に到達し、海に「溶岩滝」として流れ落ちていると思われます。ついにいってしまったか。

 しかしハート穴様は無事な可能性も見受ける。西岬の断崖地形好きだったけど複雑だ。このルートが主流にはならないと思うけど、お手柔らかに願いたいね。

ちょっと追記

 海王暗礁付近の光源はここ最近の特徴でしょう。このまま海王浅根に向かって伸びていくのかな?

  eさんのコメにもありましたが、メジナ浜は成長が期待できるかもしれませんね。西岬は溶岩が載ったのでしょうが、ここは災い転じて福となしてもらいたい。

 コメントどうぞ。

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.