閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

H270723ランドサット8の捉えた西之島

ふふふ西之島よ、おぬしも丸よのう

7月23日の西之島は天候こそよかったものの、日付変更線の向こうからやってきた台風12号が既に南西の海上にあって、うねりが寄せている状況の様です。また噴煙はこの台風の影響で南東からの風が吹いているため、北西に良く伸びています。

画像はH27/7/23ランドサット8の撮影した西之島。

バンドはB2青、B3緑、B4赤、B8背景のパンシャープン画像。画像解像度は10m/px

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南東の溶岩扇状地のカドが無くなってしまいましたね。

 丸いごはいねーがー

お次は溶岩流スペシャルのフォールスカラー画像。

バンドはB1青、B6緑、B7赤、B8背景。画像解像度は10m/px

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東耳当てと東頬の間の湾流部は埋め立て中です。何が起きたか、流出口から南側にも光点がいくつか見えます。

 

位置合わせ

今回は海岸線の変化がありましたし、波も高い状況なので、慎重に位置合わせします。

利用した画像はフォールスカラー画像

バンドはB1青、B6緑、B7赤、B8背景ですが、微粒結合で地表面模様を浮き出しています。スケールは100m/ゼブラで図示。海岸線は3/1国土地理院。5/15だいち2号、6/26EO-1より。

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おやおや、最近の台風で南東の溶岩扇状地は随分と海蝕が進んでしまったようです。厳しい環境だ。

次は夜間風処理

バンドはB6緑、B7赤、B5減算。スケールは100m/ゼブラで図示。

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減算時に火口付近の噴煙や海岸線の白い波が影響を受けてしまいますが、輪郭で捉えてくださいね。

赤色立体図あわせ

上記画像を赤色立体図に載せます。

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赤色立体図は千葉先生の発明したアジア航測の特許技術です

 判読です

南東部喉笛の溶岩扇状地は、最大で100m程度は海蝕により海岸線が後退しました。おかげで丸くなっちまいました。やはり台風による海蝕は大きい。

東に向かう溶岩流、海岸部では湾入部分を惜しげもなく埋めました。流れもだんだんに本流を北側にスイッチしているようです。

 南方向は海蝕されてますが、多少光点が残っています。上部の圧力次第で溶岩が出てくるかもしれません。

 今後は流出口を含めて彷徨える状態が続くと思います。

 

 一応以上です。

コメントはお気軽にどうぞ。

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.