閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

西之島は弱々しいかも知れないが

太平洋に浮かぶ絶海の孤島西之島

活発な火山活動で耳目を集めていますが、記録が始まったころから太平洋の荒波を受けて常に浸食されてきたことが分かってる。

昭和噴火以後の記録はよく知られていますが、先にご紹介した大戦後の写真に、暗礁図と海底地形図を載せてご紹介します。

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おっと画像をまちがえたわ~。いかんなぁ~、この記事は下の方で!! 

 さて下は昭和22年の西之島画像と海底地形図です。

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様々な時期のデータが織り交ざっていますのでご承知下さいね。

海岸線はH26/9/6頃の溶岩位置とH26/10/08のランドサット8から。等深線は最近の海保の海底地形図をアレンジ。暗礁図は各種資料からの創作で、空中写真は下の記事で紹介したものです。 

1947/06/30(昭22)西之島の空中写真はモノクロだった - 閣下が不用意に打たれたblog

 

パッと見に南台地はご用心。空中写真の端に当るので、南台地の上部は10m程度は南に大きかったように写っていますよ。

これを見ると昭和22年から平成25年の66年間に浸食された実態を確認出来るわけですが、昭和噴火が大イベントで昭和48年に入っています。ここではハート穴はまだないですね。

ここで北台地は東側を中心に相当浸食されています。岩盤自体は30m程度後退し、ゼロ戦の鎮座していた場所まで崩れていたようです。

 日光島と月光島が一体となった四国状岩礁だったのはご存じのとおり。土星や金星、木星は小さいながらも丈夫ですね。

 動きがなくゆっくり冷えた溶岩は、小さくてもきっと丈夫なのでしょう。今後も太平洋の荒波に負けない丈夫な山体に成長してほしいものです。

ゲッカン予言者新聞のコーナー!

半年前のことになります・・・

MapFanがエイプリルフールで有り得ない形状になった西之島をお伝えしていました。


活発な火山活動続ける西之島 ありえない形状に- MapFan

当時はイマイチ冴えないギャグだなぁと思っていました。が!現物は見ての通り。ちょうど半年で現実のモノとなりましたな。いやむしろ西之島本体溶岩流の方がデッサン力も上、デザインも可愛いのではないか?

しかもランドサットの撮影日に間に合わせて仕上げるこのプロ根性、見習いたいものです。

西之島の溶岩にに絵心で負けているようではMapFanさんも地図メーカーとしていかんでしょう。いかんいかんよ。

 

さてさて、おめでとうございますMapfan!冗談を現実にする力に感服しました!

次なる絵心にも期待していますよ!

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.