閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

海保H261016撮影の西之島

また大きくなった西之島

--H261019追記--

海保の熱画像の北向きが回転してたので、修正がてら暗礁図を載せました。

http://f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gravireyossy/20141019/20141019134333_original.jpg

画像は海保のPDF資料からの抜き出しです。今回はこの熱画像が重要な気がしたんだが情報が多すぎて、水深50m以内の等深線は非表示にしました。

eさんのコメントにもありますが、銀河岩礁群はさすがに抵抗となって溶岩流をブツ切りにしている感じです。岩礁の背面も温度低いし溶岩強度は不足しているかも。浜が確立しなければ弱点かも知れませんね。

いろんな意味で今後の伸びが重要な局面です。しばらく海が荒れないように願います。

 --追記おわり--

さて今最近までの自分のトレースはピンク色のラインです。海保H26.10.16撮影の西之島の暗礁図載せです。

http://f.st-hatena.com/images/fotolife/g/gravireyossy/20141017/20141017221824_original.jpg

 先にコメントしてしまったが、懲りない判読を。

自分の計測は192ha。海保の計測は砂浜に辛いので、1.5%の誤差は勘弁。

10/16の写真では10/8のトレースからしても北側にほとんど伸びていない。伸びが見られたのは東耳の北側の、三角暗礁帯方面。そして土星島西側のクチバシ方面。
全体的には海に入った溶岩流は、旧溶岩流の暗礁に沿って流れるのが好きだという事が見えてきたかと思う。

いずれにせよ8日間の日程を考えると、面積は増加が少なかったと言える。

10/8のランドサットで既に北台地の西側に海岸線は広がっていたが、これは溶岩ではなく浜で広がっていた、と言いうわけだ。この地区は海保の写真を見ると、自分的に一番面白かった。

また僅かの変化だが、ご神体はやはり埋まった。世話になっただけ感慨深い。

今後は現状温度を見てもこの三角暗礁帯方面、そして土星島西側の2方向が進延の候補。でも銀河岩礁の背後に、新しい溶岩が高度を上げてストレスを抱えているように見える。何処とはわからんが決壊すれば、そこから溶岩の大きな突出が起きうる状態だと思う。

浸食は衛星画像でもわかっていたが東耳方面で大きかったようだ。
しかし南アゴ方面は著しく浸食された印象はない。
赤池は赤くなくなってしまったが、ちゃんと池をやっているようだ。
これは丈夫かも。

さて10/4夜間撮影の判読だが、北東北の新しい火口は勘違いで、溶岩流末端の輝きだったようだ。写真が80mくらいずれていたし、夜間は難しいな。

 

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.