H270710ランドサット8の捉えた夜の西之島
西之島が誰かに似るという
西之島の形状は噴火の開始以来変化し続けていますが、折々には何かに似ていると呼ばれたりしてきました。2013年12月末にはスヌーピーに完全に一致と言われ、その後当ブログにおいてはニャンコから千鳥、リーゼントの兄ちゃんとか。
最近は骸骨に似ているという向きもあったのですが、自分は違うと思っていました。機が熟すのを待っていたわけですが、小規模ながらも新展開の始まったここでご紹介しましょう。
データはH27/7/7にランドサット8の撮影した西之島。
バンドはB10をネガポジ処理した原図です。画像解像度は10m/px。この画像はランドサットの走査方向とほぼ平行に回転し北方向は左です。特徴は分かり易いように補助線を入れました。
誰かと完全に一致!
非常にクロネコ風なんですが、ランドサット8で捉えればチョチョイのチョイさ。
という事で、現在西之島は大marcoさん時代。お宝を探しに行こうじゃないか!
夜間でもピーカンに晴れたと言うか
H27/7/10にランドサット8の撮影した西之島。使用バンドはB10ネガポジで濃いシアン着色、B11ネガポジで青、B7赤、B6緑。画像解像度は60m/px。
殆んど雲が映らなかったので、B10とB11は重ねて加算処理しました。
ということで雲の影響殆んどなし、ですね。
夜間標準の形では
画像はH27/7/10にランドサット8の撮影した西之島。使用バンドはB10ネガポジで青着色、B7赤、B6緑、B5白。画像解像度は10m/px。
例のホルニトも光っとる。
位置合わせに続きますよ
位置合わせ
画像はH27/7/10にランドサット8の撮影した西之島。使用バンドはB10ネガポジで青着色、B7赤、B6緑、B5白。スケールは100m毎のゼブラで図示。海岸線は3/1国土地理院に、5/15だいち2号、6/26EO-1のラインを重ねました。
主流は東方向か。白い部分はB5の輝いている高温部になります。
南東の喉笛扇状地の先端部分は既に冷えた状態のようだ。
赤色立体図合わせ
さて新しい流れを確認する赤色立体図合わせ。
使用バンドはB7赤、B6緑、B5白。スケールは100m毎のゼブラで図示。
火口の位置は30mほどGIS読みから近づけたのですが、3日前の光点を参照するとこの位置かと。中央の火砕丘の丈予岳も標高が上がり、ランドサットでも視差が生じていますからご承知ください。
判読です
なかなか面白い形の溶岩流を捉えたかと思います。今回は風向きから見ても全容を映していると思われ、これも好条件です。
前回噴煙で隠れていた部分も明らかになり、火口、ホルニト、流出口の3本立てであることが決定的になりました。溶岩の流出口は7/3以来火口の東側にあり、最も熱い状態です。
7/7の観測から表面の溶岩流は変化し、流れの方向に目途がついてきたようです。
一つは一番明るい流れで東に向かい、東頬と東耳当ての間に湾がありますが、こちらを目指しているようです。
もう一つは火砕丘沿いに南アゴに向かいました。流れの中で黄色く見える高温部分は赤色立体図で段差がある場所に符合しています。線は細いですが、期待したいですね。
メダカ池とタニシ池は光点が乗りました。きっと埋まってしまったと思います。残念。
さて今回、西之島で一時代を築いた?marcoさん (id:garadanikki)のブログ紹介しますね。
猫であっても雨に歌えば、という感じですね。
記事は以上です。
コメントはお気楽にどうぞ。