H290715ランドサット8の捉えた夜の西之島
2017/7/11海保撮影の西之島
海保の撮影した7/11の画像がありましたので、紹介して貼り付けます。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KIKAKU/press/2017/20170714-1.pdf
こちらは赤外線による撮影
西側の溶岩扇状地から火砕丘方面を見ていますね。
さてランドサットウィ-クも最終日、7/15の夜は高層雲にも影響を受けずに綺麗に撮れました。ちょうど上の画像のような活動位置となったようです。
http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html
先ずは火映画像
画像のバンドはB10ネガポジで青着色、B7高感度の赤、B6緑、B5白。画像の解像度は10m/pix。
紫色の火映が噴煙を彩っています。新展開はないようだ。噴煙による情報の出し惜しみもほぼナシと。
溶岩流画像
画像のバンドは、B7赤、B6緑、B5白。画像の解像度は10m/pix。
日中画像合わせ
画像のバンドはB10ネガポジで青、B7赤、B6緑、B5白。日中写真は2017/6/26のB8。画像の解像度は10m/pix。
位置合わせ
海保の海底地形図を購入しましたので、等深線を更新しています。
相変わらずの作業速度なので更新最中ですが、乗せて位置合わせといきましょう!
日中画像合わせの画像に10m毎等高線、暗礁図、平成噴火前海岸線、5/2海保画像と6/26ランドサット8の増加した海岸線です。スケールは図示。
水深50m付近までを清々しく埋めておりますのう。
溶岩流画像合わせ
今回はトンネル化してしばらくたつので、トンネル化前に使用されていた溶岩流をちょいと図示。スケールも図示。
現在主流の溶岩トンネルはこの中で一番北側のルートのようです。これが南側の小夜浜暗礁を超えた位置から高温源が広がっていますね。
赤色立体ロボ西之島図合体!
久々に下地の赤色立体図を更新しました。こちらは2017/6/30に国土地理院の平面図から千葉先生が作られた赤色立体図、通称ロボ西之島です。例によって0.5度回転してあります。
西之島の火山基本図
噴火後の西之島の地図を地理院地図より公開しました|国土地理院
赤色立体図の原図はこちらの記事で紹介しています。
判読です
火砕丘付近の熱活動に大きな変化はありません。7/12に東側山麓に見られた光点は確認できなくなっています。中央火口と西側の溶岩扇状地はB5の感もあり高温です。
西扇状地の旧海岸線からの張り出し距離は300m。全体が半円の形状にばってきました。
当方ざっくり算出の面積は(再噴火前+南西溶岩扇状地+西溶岩扇状地)の順で
2.718+0.118+0.137=2.973km2
3.0km2と呼べるでしょうが、3.00km2には未だ及ばないようです。
さて海保の海底地形図と火山噴火予知連絡会資料より更新した等深線。暗礁図とDP15m~20mにフィットしたので、もうウキウキだったんですが、問題は海保の海底地形図。東海岸沖に穴が開いておるんですよね。水深130mくらいの穴が・・。
他にも疑問点があるのですが、等深線問題はまた整理しますワ。
6月にはクルーズ船が3回訪問していることもあり、美しい画像がたくさん世に紹介されました。次回はその辺のまとめを入れたいと思います。
記事は以上です。コメント等はお気楽にどうぞ。