R020211ランドサットの捉えた西之島
いつもの様に画像だけ置いてましたが、先だって海保が西之島の写真と動画をUPしていたので紹介します。
画像は元データに対してホワイトバランス補正を通しています。
西方向から
同じく西方向から火砕丘を見下ろして
火砕丘が大きくなった、というのが感想です。再噴火前の火砕丘は全て新しい火砕物、スコリアで埋まったと思われます。
ランドサットの画像紹介です
撮影時刻に西之島付近の雲は無く絶好のシャッターチャンスでした。得られた画像も久々のヒットです。
データはUSGSから。
パンシャープンでB1青、B3緑、B4赤、B8背景。加増の解像度は10m/px。
フォールスカラー画像
B7赤、B6緑、B5青、B8背景。
夜間風画像です
B7赤、B6緑、B5青、B4減算。
最近は面積の拡大が続いていますので、海底地形の等深線を載せます。等深線は海保の海底地形図を参考に令和噴火前を想定して当サイトで引いたものですのでご注意を。
おなじみの夜間風画像の赤色立体地図載せです。
赤色立体地図はアジア航測の千葉先生が発明した特許技術です。
溶岩流の活動領域が広がって、このまま参考にできる場所は北方向だけになりました。
2020.01.31だいち2号の撮影したSAR画像に夜間風画像を乗せます。 最新の状況はこれが把握しやすいかと。
判読です
流出口自体はB5でも確認できる高温で、北方向への流下を見せています。
東北方面に流下させていた火砕丘横っ腹のルート出口あたりが脆弱になっていて、東方向と北方向に新しい流下が起きていました。2/4の海保動画でも北方向への新しい流下口は山腹に確認できます。
これが成長したものかはっきりしないものの、今回は北方向に向かうさらに新しい流れが二本確認できます。
2/4に主流だった南東方面の流れは沈静化傾向ですが、先端に輝度を確認できます。
東方面への流れは広域かつ新しいものの連続していないため、トンネル化したか断絶したか、気になるところです。
溶岩流出口がここまで不安定なのは平成噴火の初期以来ではないだろうか。海保の画像を見ても粘性が低い状態のように思います。
組成が変わったのか分かりませんが、今までの噴火と違った経緯をたどるかもしれませんね。
とりあえずここまでで。
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