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閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

H270827 ランドサット8の捉えた夜の西之島

海底地形図の予知状況報告(その2)

海底地形図の予知も結果が近づいてきました。海保のスライド動画の中に海底地形図の暫定画像があったのでパクッと位置合わせ。 データも暫定解析結果ですので、位置合わせも暫定と申しておきますが、前回よりずっと良い状態です。

 

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引用は下の動画から。

6月24-7月7日動画 約7分11秒【約119MB】西之島の活動(スライドショー)

今回は暗礁図をペイントからラインに表示切り替えしました。ナゼナラ!暗礁図でしか確認されてこなかった西岬暗礁や小夜浜暗礁が明瞭に!赤く表示されていたりしてキター感が高まっとるんですよ。そして自分の確認していない暗礁も表示されていて、オッシャキタ来いってなもんです。

興味深いのは水深100~200m付近の緑~青の地形。非常に複雑な尾根地形を呈していて、どうなってんじゃこりゃです。うーん、実に興味深ーい。

そして予知の評価対象の新島東と南の海底地形は、全般的に滑らかに表示されています。この違い、これは判読特集を不用意に行わなければならない案件だな。確定情報が楽しみです。

国土地理院が3/1以来のほぼ5か月ぶりに飛んだと

NHKスペシャルで放送があって西之島情報も満載の昨今ですが、国土地理院のUAVによる西之島周辺の空中写真の情報がUPされました。

西之島の計測結果を報告します|国土地理院

喜んでDLしたら!2.5mのDEMが一行しか記述が無くてなんか変。

そこはスルーして西之島正射画像。デカいんで解像度25%にして表示します。

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なんかもう火山島らしくなってしまった~って元々火山島なんだが。それはきっとイオウのせいだね。なんだそりゃ。

マメ知識ですが国土地理院のこの画像はオルソと呼ばれているもので、複数の画像をただ合わせただけではなく、撮影対象の標高が高くても平面的に歪まないように補正されています。このように傾きかけたビルも真っ直ぐになってしまうんです(違

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オルソ画像について|国土地理院

えー、このように国土地理院の画像は平面的な精度が得られているので、当ブログでは火口位置や位置合わせの基礎図面を国土地理院のモノにしています。北方向は撮影頻度の観点から海保の画像を利用していますが。

 

ブラウザによっては上手く表示されないかもなんですが、3Dでグリグリ動く西之島も公開されています。

20150729-西之島立体図

右や左のドラッグ、マウスホイールでコントロールできるんですが、この立体図は自由すぎまして、

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すぐにこんなアクロバティックな西之島になってしまいます。だが遠慮せずにお煎餅のようにひっくり返しましょう。

というか水平な地盤を保持する方法は無いのかな。何とかならないモノか。

 最近晴れに恵まれているんじゃないかね

 ランドサットウィークを好天で乗り切った西之島。熱活動もばっちり噴煙モクモクですよ。そんな様子をお届けする恒例の夜でも昼間のように見えるんです画像はこちら。

ランドサット8の撮影した夜の西之島。バンドの処理はB10青着色、B11青、B7高感度で赤、B6緑。画像解像度は60m/px。

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 ランドサットの画像は曇りも多いものだが、最近晴れが多いのは誰かの神通力の賜物なのではないかね?そんな能力の持ち主はリモートセンシング業界で厚遇されるんじゃないかな~。

なんてアホなこと言っていないで火映の表示に続きますよ。

火映の表示

晴れたとはいえ噴煙が邪魔をして、写るべき熱活動が認識できないこともありますので火映を表示して不可視の部分を確認します。

バンドの処理はB10青、B11青、B7高感度で赤、B6緑。画像解像度は10m/px。

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 もう少し噴煙を白く浮かせても良かったんだが、なんかこっちの方が青がきれいなので採用してしまった。

南アゴ方面には噴煙が明瞭に乗っているようです。熱活動していても見えない部分がこの辺には有るかもしれませんね。

溶岩流の形状としては下の画像を参考にします。

 バンドの処理はB7赤、B6緑、B5白。画像解像度は10m/px。

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 火口の東の溶岩流出口が特にB5で白く輝いています。

 位置合わせ

熱活動を合わせた位置合わせ画像です。最初は火映の表示画像からです。

バンドの処理はB10青、B11青、B7高感度で赤、B6緑。背景は推定の等深線と6/18の海岸線です。画像スケールは100m毎のゼブラで図示。

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北方向の溶岩台地もB7の輝きが散在して、少し熱いようなんですよね。

お次は溶岩流の表示

バンドの処理はB7高感度で赤、B6緑、B5白。背景は推定の等深線と6/18の海岸線です。画像スケールは100m毎のゼブラで図示。

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赤色立体図合わせ

こちらも恒例、上図に赤色立体図を載せます。

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赤色立体図は千葉先生の発明したアジア航測の特許技術です

前回とは異なり、火砕丘真東の流出口から東頬に向かって流れて行っていますね。

判読です

高感度で捉えた画像では火砕丘の北西方面に光点が散らばっている。ストロンボリ式の活動が止まっていると言うし、風向きが南に向いている中だし、噴石の散らばりとするのはどうかと思う。北西の溶岩台地はまだ冷えていない可能性がある。

彷徨い状態の続く溶岩流ですが、夜な夜なまた徘徊中です。前回8/24では東耳当てに向かっていた溶岩流は先端が動かないまま止まり、火砕丘真東の溶岩流出口から一気に東頬まで達した状態の様です。他にも活動がある中、3日でこれだけ流れたという事で、まだまだ流出量は健在とも言えそうです。

最近活動が継続している東耳当てと東頬の間から、海岸線に溶岩が流出しています。これは溶岩トンネル経由の活動ですから、上とは別のルートとなります。NHKスペシャルで表示されていた通りの上下二段構えの溶岩流が同じ位置に集まってしまった感じでしょう。

喉笛の溶岩扇状地と旧海岸線付近の溶岩流も踏ん張っています。内陸部分ですが、NHK動画を見る限り凹凸が激しい場所でした。まだまだ凹地が残っていたという事でしょう。

南アゴの海岸線の活動は、残った光点こそ小さいものですが、今回は後背の部分が噴煙に隠れている可能性があります。位置的には海岸線を進めてはいないようですが、場所的に水深があると思われるので、供給ルートに距離がある中頑張って活動していると思います。

 

上下2段構えになってまで東に向かっていく溶岩流。そんなに東方向が好きなのか~と嘆いてしまうが今の様子では仕方ないのか。

興奮してアホな事を言いまくった記事は以上です。

コメントはお気楽にどうぞ。 

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.