閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

H271115ランドサット8の捉えた夜の西之島

 2周年に向けて動画も来ました

西之島のお誕生日迫る中、日テレと読売テレビが飛びました。

下の日テレの動画は噴煙がモクモクしているものです。

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ついついコメントを振ってしまいました。

読売テレビは噴煙の少ない時間を狙っているようでしたね。

西之島 噴火から2年 : 動画 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

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これはエイの様なフォルムです。まだまだ動画来るかな~?

熱活動画像です

さて好天だったと思う11/15夜間の西之島。久しぶりにランドサット8のB5にも感がありました。ほんのわずかですけど、南の流出口位置でしたので、今回は期待の流出口が一番高温だったと言えそうです。高感度画像から紹介します。

 画像は2015/11/15夜間、ランドサット8の撮影した西之島。バンドの処理はB7高感度赤、B6緑、画像の解像度は10m/px。

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 高温が安定してきたかな、超高感度処理が無くても活動確認が出来る様になりました。

位置合わせに続きます。

位置合わせ

高感度画像のままで位置合わせ。バンドの処理はB7高感度赤、B6緑、画像のスケールは100m毎ゼブラで図示。海岸線は7/28の地理院から。

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11/12の昼間画像に合わせて、多少GIS情報に対して移動を行っています。

赤色立体図合わせ

赤色立体図に普通の感度、溶岩流画像を載せてみます。

バンドの処理はB7赤、B6緑、画像のスケールは100m毎ゼブラで図示。赤色立体図は7/28の地理院から。

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赤色立体図は千葉先生の発明したアジア航測の特許技術です

11/12に比べると、火砕丘の北西側に明るめの光点が生じていますね。

判読です 

 撮影自体はTIRSが無いためはっきりはしませんが、火映の生じる噴煙は周囲に無い様に見えます。

 溶岩流としては11月12日の日中撮影から大きな変化はありませんでした。その意味で火砕丘の南側に開口した流出口は、今回最も高温だったとはいえ期待ほどに活発ではないようです。

 火砕丘の北西には小さい光点が新たに光っています。これは溶岩トンネルの破れが小規模に生じているのではないかな。

 溶岩原全体的にうっすら広がる熱は今回も確認できます。よってまだ溶岩トンネル内の熱と圧力は健在と考えます。

 火砕丘の山裾を廻るB7の輝きは今回も健在。第7火口の活動は、たまには山裾まで火砕物を転げ落とすくらいには活動していると読みました。(動画の中にも確認出来ました)

 

記事は以上です。

コメントはお気楽にどうぞ。

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.