R010110ランドサット8の捉えた西之島
令和噴火前の海底地形図
令和再噴火で海面埋め立てがさっさとはじまり、どこがどうなるのか、元の海底地形図が古いと納得いかないという諸兄もおられるかもしれんと思いまして、というか自分が納得いかんということで、皆様ご存知、アジア航測の千葉達朗先生から頂きました赤色立体地図とジョイントいたしましたのでUPします。
主経線が赤い部分は完全に自分が手心を加えた等深線になります。
他は海保からリリースされた海底地形図を断片的に読み取ったモノになっています。
緑色は暗礁図です。懐かしいですが、もう北側の僅かな部分しか残っていないですね。
西岬の暗礁は12月に旧島に迫った溶岩流にほぼ覆われた状態です。
番組の紹介です
「サイエンススタジアム2019 探検!火山島“西之島”」
再噴火前の2019年9月に西之島に上陸調査が行われたはずなので、この番組で紹介されると思われますが、西之島にゴキブリが繁殖しているという大変テラフォーマーな話題もあります。
ワモンゴキブリか~でかいんだよなあ・・・。
Gはさておきランドサット8
冬場は雲が流れてくることが多いと思っているのですが、今回はなんとか西之島の火砕丘や中央火口の噴煙、そして北東に伸びる溶岩流が健在であったことが確認できました。
データはUSGSからです。
https://earthexplorer.usgs.gov/
パンシャープン画像
B4赤、B3緑、B1青、B8背景。さらにB8低感度を雲の減算に使用しています。
フォールスカラー
赤外線バンドによる偽の色付け画像です。
B7赤、B6緑、B5青。
夜間風
上の画像をB4で減算しています
雲が残ってしまいましたな~。でもB7の赤い輝きを消したくなかったもんで。
熱赤外画像
B10、B11を重ねて比較明で合成したものをグラデーションカラーにしました。
サーモグラフィー画像にしようとしたのですが、PCが変わってグラデーションデータ見失ったのでこれで勘弁です(;^_^A
お次は夜間風画像にB8を背景として、溶岩流の画像です。
さて前回に続き、バンド5での溶岩流の輝きが流出口の位置で確認できました。
日中画像では珍しい事なので、BAND5の画像に旗揚げだけしてUPしてみます。
ほんのわずか見えていますが、これは高温である事の証なのですな。
赤色立体地図の載せ
夜間風画像を赤色立体地図に乗せます。
すっかり活動領域が海に出ましたね~
判読
北東へ流れた溶岩流の流出口位置と、上流の流路は変わりがないようです。
下流に行って溶岩扇状地のうち東側寄りが再度主流になっていますが、今後も主流は振り子のように動くかもしれません。
旧島付近には熱源がほぼ消えました。余熱レベルの状態と思われます。溶岩扇状地も浸食され、浜の形成が進み始めているように見えますね。
とりあえず以上です
コメントはお気楽にどうぞ~