閣下が不用意に打たれたblog

噴火で変遷する西之島の火口や海岸線、暗礁などの海底地形等の図を衛星画像や各種資料から作成してます

西之島の海底地形を予知・リローデッド

西之島の海底地形予知図を更新

平成噴火の2ndシーズンも終了し、その噴火のあらましが分かる資料と言えば、2017/10/3の火山噴火予知連絡会の資料。ここでちっとは陸上海底の地形図も更新されていくだろうという中ですが、これががなかなか公開されない。

拙速を旨とする当ブログは早速!最新の海底地形図を予知連絡会に先んじて予知したので公開します。1期目の海底地形は予知しつつ何の検証もしていないが、今度検証しますのでご勘弁を~。

 

青線は国土地理院の海岸線。

あずき色は平成噴火前の海岸線。

黄土色のペイントは1期目で溶岩流が到達した範囲を合算したもの。

黄色のペイントは2期目の溶岩流が新たに到達した範囲。

緑色のペイントは暗礁部。

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等深線のうち主計線が赤い部分は2017/6に海保が公開した海底地形図に対して手心を加えた部分で、未測の領域と2期目の噴火による変化を含め、測定後に噴火の影響を受けたと思われる部分です。

 

平成噴火2期目の影響範囲

2期目噴火で海岸線から海に進出した溶岩流の範囲と、噴火前の海底地形を比較する図はこちら。

特に海底地形の変化領域を赤の曲線で範囲付けしてあります。

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西之島の溶岩流形状と海底地形

平成噴火2期目の影響による海底地形の等深線作成は機械的に行いました。手法は下の図を参照。

平成1期目の横断形状から黄色と緑のエリアは南アゴ海岸からサンプリングした地形。青ペイントは最大溶岩流範囲から推定される新規地形を、模式的に作成し等深線に利用した。

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海保の海底地形図から読む新しい海底斜面は、良く知られる地上の山の安息角35度にほぼ準じていたが、1:1.4の勾配として多少急にしてある。なので最低でもこれだけの範囲に噴火の影響があると言えそうです。

 

海底地形図未測のエリアと測量の範囲、時期

不測の事態とは申しませんが、順次測量された中で海底地形図もデータの古いエリアや測定していないエリアが生まれています。下は2017/6版海図の資料索引図から当方で色付け。凡例は下記。

黄色:2015/6-7 海底地形調査(海保)

ピンク:2016/10 海底地形および陸上地形の調査(海保)

水色:2017/1 海底地形調査(海保)

白色:未測

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 平成噴火1期目終了は2015/11ですから、黄色の範囲と白色の範囲はデータが古いわけで、赤く等深線を染めた範囲については次回再測されるように願いたいす。

 

今回は以上。

平成も終わろうとしていますが、次回はオールド予知の採点、(祭典ではない)をして反省したいと思います。

コメントはお気楽にドゾ。

 

 

 

 

LandBrowserのクレジット表示 The source data were downloaded from AIST‘s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.